静けさについて

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一昨日、エグベルト・ジスモンチのコンサートを見にいってきました。
森の奥に入っていったら、ちいさなキラキラした湖があって、それをずっと眺めていました、というような音楽。
すっかり浄化された気分・・・

コンサートで「浄化」を初体験したのはダラー・ブランドのサントリーホールでの公演のときで、
あまりにリラックスして、夢と現実を行ったり来たりしているような不思議な感覚に。
聞き終わったときは自分の身体に暖かい気が満ちているのが分かりました。

・・・と、家を探したら1991年のジャズライフのブラジル音楽特集でのエグベルト・ジスモンチのインタビューが出てきました。

「自然というのはたいへんバランスのとれたものなのだが、自然への尊敬が深まるにつれバランスがとれたものへの愛情も強くなってくる。今エコロジーがブームだが、たとえば木を大切にするということは決して難しくない。それよりも問題なのは人間どうしの間で、いかにものごとを大切にしていくか?ということだと思う。根本的な問題は、友情とか連帯とか尊敬、そういったものを大切にしない風潮や考え方があることだ。そういうものを大切にできないから、森林伐採のような問題が起きてくる。」

「私自身は沈黙を愛する者だ。沈黙というのは、森林の奥深くの静けさ、それはバランスがとれた世界の象徴でもある。」

「歴史をさかのぼってみるとよくわかることなのだけれど、文明が始まった頃というのは、自分たちの生まれた場所があって、その場所から外に出ることなく幸せに暮らしていくことができた。ところが今は世界が拡大し、状況が複雑なものになってきたので、自分たちの場所以外のところへ行かなければならない。たとえば私はブラジルの外へ行かなければならなくなった。自分がもともといた場所に必ずいちばん大きなバランスがあるはずなのに、それを見失ってしまっている。だからみなふらりと街へ出かけていって、高いお金を払ってコンサートに行く。つまりコンサートのステージで繰り広げられていることは非現実だ。そしてその非現実は、かつては現実だった。つまり、今では失われてしまい、みなが求めている何かが、音楽にあるということなんだ。」

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by yamakamihitomi | 2016-04-22 08:04 | 日々のいろいろ | Comments(0)

sax&flute player ヤマカミヒトミの日々を綴っています。ライブやレコーディング、ツアー、アルバムのおしらせ、その他日々のいろいろ。


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